2017-02-22

カラーリングのダメージ対策


パーマが進化した昨今。
中性〜酸性領域で施術するのがもはやスタンダードにすらなりつつある中、
未だにアルカリを避けることが不可能なのがヘアカラー。

髪の明るさをリフトさせるには高めのphは必要不可欠で、パーマ液が変わってきた最近ではパーマよりカラーが痛むのでは!?と思います。
サロンメニューの中でも一番のダメージはカラーによるものかもしれません。おそらくそうです。

カラーも、勉強すると非常に奥が深く・・・。
まず、クオリティーを上げるには脱色と着色はセパレートに考えないとダメだなという部分に行き着きます。

この動画のリフト技法も、かなり苦労してやっとたどり着き、ここ1・2年はこの方法で染めてます。ダメージはかなり低く髪の芯をしっかりと維持したままリフトできる感触を確実に感じています。
もう1剤と2剤を1:1で混ぜるカラーに罪悪感すら感じています。

ただ、髪を明るくするのに高phが必要である事にはかわりありません。
つまりカラーにおいてアルカリは必要悪。
ですので、【アルカリ剤】と【アルカリ性】を分けて考え、どのアルカリ剤に仕事をさせるか。ここが重要なのかなと考えています。

この動画は1剤6g(某社の一番上のレベル)に対して2剤6%を100g。
これで9Lv前後までリフトさせてます。(リタッチ)
フィニッシュにはアッシュをのせていますが、
普通この比率でミックスすると
6%過酸化水素は酸性ですから、phが足りません。
ここをどう考えるかがポイントです。

今は色々なカラー剤が出ていて、
その中でヒントをもらい、
現在では1剤と2剤以外には何も混ぜずに
しかもたった1種類の同じ1剤と2剤で6レベル〜12・13レベルまでの薬剤を作れています。
ただこの技法だとリフトだけですので、
全体染は必ずダブルカラー。
これを90分以内でやります。

このバージョンに進化する前は
もう1アイテム必要でした。

慣れるとダブルカラーでも90分以内では終えられます。
結果料金も並で実現可能。


この様な結果を出せることがわかってから思うのは、
なんとなくカラーの業界にも金の臭いがする事・・・・
カラーにもっと革命が起こせる(低ダメージ化)
ロジックをメーカーは知ってるのでは?
だけどこの方法だと、1液の消費が本当に少なくて
売る側としては厳しい。
この圧力が裏で働いているような気も
なんとなくしてしまいます。
仕方のないことなのかもしれませんが・・・

あとは染料の問題でしょう。
この方法だとジアミンの濃度がもうほぼゼロに近いですから、
非常に色むらになりやすい。
専用の塗布トレーニングをしっかりと積まないとキレイには仕上げられない。
ですのでお手軽思考の美容師さんには厳しい。

要はブリーチの難しさと同じです。
ブリーチも染料が入ってないので、ムラがダイレクトに出てしまう。

ですのでこのトレーニングをしっかりすれば
ブリーチが上手くなります。(笑)

が、メーカーさんが染料を調整して
これ用の薬を出してくれさえすれば、解決。

お客様のためには、絶対に良いはずなんですがね。

複雑です。

0 件のコメント:

コメントを投稿