2014-08-18

シャンプー開発の裏側〜2〜

前回に引き続き、

リナティラ開発秘話、

というか苦労した点のエピソードをもう一つご紹介。






製造側と、美容師の指先の誤差



どの成分を何%配合してシャンプーを制作するか。


いわゆるレシピですが、
開発段階に使用する釜(原料を真空状態で混ぜる釜)は
当然試作品なので少量を作成する為の釜になります。


まずはこの試作用の釜で、
美容師が納得する仕上がりのレシピを開発します。
(まずこれが、こだわればこだわる程もの凄く大変なのですが…)


そしていよいよ コレだっ! というレシピが出来たら、
今度は当然量産用の大きな釜で作成する
といった流れになります。


そこで問題が・・・


なんと同じ割合、同じ成分でシャンプーを作成しても
釜の大きさで洗い上がりの髪の質感が違ってしまったのです・・・泣
工場の人は『そんなはずはない。』と言います。
理論的にはそうなのだと思います。


しかし、私達美容師の指先が
違うと感じてしまうのです。
予定していた大きな釜だと、全然ダメ。
効率の悪い、小さめの釜でないと求めている質感が得られない。



発売後、効率良く量産する必要があるのに・・・


どうするか・・・


リナティラが決めた決断。


美容師が納得できる洗い上がりで発売するために、
大きな釜での制作を諦めました。


質感が損なわれない釜で制作を開始・・・。


大きな釜で一度に大量に作ったほうがコストも安く済むのですが
品質が損なわれるので、その道は選ばなかった。


こうしてリナティラは決められた釜で製造されています。






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