2011-06-21

台湾旅行記 その5

お茶。

日本で お茶 とか言われても、全然魅力を感じない。

『お茶しなぁ〜い??』
みたいな使い方もするし、でなくとも普段自分でお茶を沸かして飲む
という事はなかなかやらない。

ここ、九份はお茶のお店が沢山ある。
台湾のお茶は、有名だ。

長い坂道と階段で少し疲れていたので、お茶の店に入ってみた。
とにかく座れればいい。
座って少し休めれば。
そんな思いで入った。


入ったお店は、ここ
http://www.taipeinavi.com/food/635/

洞窟のような入り口を抜けると、隠れ家的なたたずまいでその店は待っていた。

メニューを見てもなにがなんだかわからない。
値段は安くない。
わかんないから烏龍茶の一種の何かを頼んだ。

外の景色は最高。
仙人が出てきそうな山々。





適度に吹く風が本当に心地よい。

するとお店の人が茶セットを持って来る。


















写真の器意外にも、2種類の器と、お湯が入っている大きな器。
それをアルコールランプで温めるのに使う大きな器。

この時点で、ちょっと圧倒された。

まず、この器の数々が素晴らしい。
使い込まれていい感じに味が出ている。

何も言わずに、店の人が手際よくお茶を入れ始める。

お湯を出して、器に入れて、お茶っ葉だして、お湯を他の器に移して、
それをまた移して、一回捨てて、まだ移して、と・・・・
さっさっさっ と、全ての器を使ってお茶をいれている。
呆気に取られて、じっと見つめていた。

最後に、僕の手のもとにお茶が運ばれる。
小さい、おちょこのような器で。

そのおちょこにお茶をいれる前に使った器を、鼻のあたりに持ってきてくれた。
鼻から息を吸い込む。
凄い、体験したことのない香り。とても綺麗な香りだ。
自然と背筋が伸びる。
深呼吸をして、お茶を入れてくれた人に軽く頭を下げた。
心が静的になっているのに気がつく。
落ち着いている。

お茶を頂いた。
美味・・・
飲んだことのない物だった。
お茶菓子と梅を頂き、お茶をすすめる。


お茶・・・
完全になめてた。
けっこう衝撃的だった。
いい!お茶、いい!!!

これ、日本に帰ってもできたらなぁ〜・・・
と思ったが、多分無理だろう。
こんなふうに、心を落ち着かせる時間がなかなか作れていないなぁと、
気付かされた。


お茶、
期待していなかったから尚更、
とても良い体験となった。

おまけ
お店を出て、エントランスまでの映像。




つづく

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