2011-10-01

キャンディー

俺は全然好きでも何でもなかった。

キャンディーの事なんて、考えた事もないし。
自分で買おうと思った事もないし、
もっと言えばその存在を意識した事もなかった。
子供ころから・・・・。
だいたいクチにしても、少しも腹は満たされない。
成長期の俺にはその時点で魅力なし。
大人になると、甘い物をあまりクチにしなくなった。
食す機会なし。


そんな俺が、最近ふとした事をきっかけにキャンディーをクチにした。
舌でクチの中をコロコロと転がす。
すると硬いキャンディーが歯に当たって、
俺にしか聞こえない何とも言えない音が、脳まで直で響く。

ふーーーーん。

キャンディーか。


コロコロコロコロ。
舌の色々な部分に当てながら、
ころころころ。
たまに歯に当たる。
コツッ
違うな
コッッ
みたいな、不思議な響きを耳を介せずに脳で受ける。


ふーーーーーーん。



なんか面白くなって、
連続でもう1つ口にする。


ころころころころ
舌でいたずらする。

少し目を閉じる。

んんんんん



舌で遊んでるうちに、気付く。
舌の部分によって感じる味が違う。


おーーー。

キャンディー。


実はけっこう大人の嗜みか?
と思ったら、急にテンションが上がった。


腹は満たされない。

味覚と嗅覚とコツコツ。
これ・・・・・・ヤバイな笑


チェルシー。
昔からあるよね。
みんな食べた事あるチェルシー。
意識を研ぎ澄まして食べてみた。


うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~~



や、ヤバイ・・・・
俺、しらふだけど、ヤバイ。


これは完全に意識レベルの問題だ。
ここが人生の醍醐味だ。


皆の者、針に糸を通す時くらいの高い集中力と意識レベルで、
チェルシーしてみるんだ。
バタースカッチなんで、本当にヤバイぞ。
全身がとろけてそれこそ



【バター      ス  カッチ】


しちゃう。


だいたいスカッチって、何?



そして、そんなトリップタイムも束の間。
キャンディーの寿命は短い。
なんとも刹那な、儚さの結晶、キャンディー。


これを読んだら、次から変わるよ。

キャンディーが。





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追記


この記事発端の、

【スカッチまとめ】











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