2013-05-31

FIREHEADの価格調整に関して



明日よりFIREHEADの価格を調整します。


少しですけど、値上げします。


だけど、これは値上げではありません。


何の実績もない
いきなり出現した美容室のドアを叩いて頂き、
お店の広告塔になってくださっている既存のお客様の値段を
感覚的にだけでも構わないから
少しでも下げたかったのです。
値上げで。


値上げというと、ネガティブなイメージを持たれることが多いのですが、
モノの価格というのはものすごく奥の深いもので、
この点についてはオープン前よりずっと
考え続けている様々な思考、想いがあります。


まずひとつ言えるのは、
今回の価格調整は
実質売上アップの為の値上げにはならないという事。


一ヶ月にご来店頂くお客様の実に8割以上は価格据え置きですから。


FIREHEADの価格は、
今のうちのサロンの営業スタイルだと
正直言ってギリギリの価格設定です。


現状アシスタントも無し。
生産性の低い中での営業になるので決して高い価格だとは
考えていません。


ですが、
お客様にとってはそんな部分は関係ないんですよね。



他と比べて高ければそれは【高い】のであって、
こっちのキャパがどうのこうのとかは思考の範囲外でしょう。



なのであれば、【高い】と感じないクオリティーの仕事が
当然必要になってきます。



簡単に言えば、
安い価格設定は
沢山のスタッフで沢山のお客様を同時にこなせてこそ出来る設定
と言えます。


少ない資本で一人で営業する場合には
やすい価格設定は不可能です。
(どのみち僕は仕事の安売りはしませんが・・・)


ですがそこはお客様にとっては関係ない部分ですので、
当然価格に見合った高いクオリティーの仕事が最低条件になってきます。



そこで難しいのが、
この 価格への思考 という物・・・


これは時代によってもじわじわと変化してゆくもので、
同じ価格設定でもその時の社会情勢に合わせて
人の思考は変化します。


今の時代、
長い不景気の影響で物価は下がり続けどん底。
低い価格設定で利益を生み出す為の仕組みばかりが目立ち、
本来クオリティーに応じて然るべき価格が設定されないといけないはずなのに
ここのバランスはハチャメチャに崩れた。


そして守るべきクオリティーの高い仕事が
どんどん衰退。
日本が誇るべき職人たちは
どれだけ苦しい思いをしていることだろうか・・・


そして経営側だけでなく
消費者の思考まで狂ってきてしまっている。


安く物を買う事を
恥じることなど全くなく、
むしろ自慢する・・・


少なくとも僕が子供の頃は、
ものを買って自慢するのは
高いものを買った時だったと思う。


このくらい消費者の思考は曲がってきていると
僕は感じます。



でも、ここにきて
この流れが変わってきそうな感じが、
少しずつだけど見え隠れして来ました。

これから、
どうゆう時代になるのか・・・


僕も一人の経営者として
勝負に出ないとこの先は生き残れないだろうと
真剣に考えています。


良い物の値段は、それなりで当然。
この消費者意識がこれから返ってくるはず。
そう信じています。

僕の予想だと、
景気が良くなったとしても
昔とは違ってくるだろうなと思う部分は、
マーケットの縮小は続くだろうなという事。

つまり、不特定多数を狙った
ターゲットが曖昧、もしくは欲張りなお店は
お客様に選ばれない時代になると思う。

お店ごとに個々の主張が必要。


なので大きい店は厳しい時代に入るのでは?
と考えています。


強い軸を作って、貫かないといけない。


値下げはしない。


値上げで、値下げをします。



今回の価格調整で
ただでさえ特異な料金システムで
ご新規様の来店のハードルを上げているにもかかわらず
このハードルは更に上がることでしょう。


このリスクを背負ってでも
既存のお客様には心から感謝の意を表したい。



そしてもう1つ、
これから初めてご来店頂くお客様には、
ハードルが高い分慎重にサロン選びをしていただいて、
僕の店の特徴、信念、仕事にかける想いを
サロンのホームページやブログ、
その他アウトプットツールを通してしっかりと吟味して頂き、
失敗のないように満を持してご来店頂きたいと思っています。
人数は少なくても良いのです。
不特定多数より、
共感して頂けた少数の方にご来店頂きたい。


その為に、
ご来店前に少しでも不安を減らすシステムには妥協せず
全力で応えます。


強気なわけではありません。
正直、
こわいです。
もの凄く。


でも、
やらないと。


生き抜けるように、
必要とされるように、
全力で頑張ります。


これからもFIREHEADを
よろしくお願いいたします。















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